韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

世界と東西南北統一は真の愛で⑦

真の愛とは何か

 親愛なる紳士、淑女の皆様! 神様の真の愛を中心として互いに因縁を結べば、必ず、主管権と所有権、それから、相続権をもつことができる特権が付与されます。力学では入力よりは出力が小さいですが、真の愛の世界では入力よりも出力がもっと大きいのです。

 真の愛とは何でしょうか。「ため」に生きる愛であり、与えてはそのまま忘れてしまうものです。ことさら与えたことを、記憶もしないのです。また、どんなに降り注いでも、疲れるという

 ことを知りません。90歳を超えた父母が、70歳になった息子に「息子よ! 車に気をつけるんだぞ」と言っても、不自然でなく、何十年間、その言葉を数限りなく繰り返したとしても、嫌気がさしたり、疲れるということがありません。

 堕落した世界の父母がこのようであるのに、いわんや、本質世界で、父母なる神様の真の愛を授け受けするとき、疲れるはずがあるでしょうか。人生で、真なる神様の対象圏を確定し、真の愛の栄光が不変であるということを、初めて知るようになるとき、永生の論理を妥当化させることができるのです。

 総裁が、去る1984年に何の罪もなく米国の監獄(コネチカット州ダンベリー刑務所)に入り、獄中のベッドに一人で横たわっているとき、神様が訪ねてこられて、信じる人は総裁しかいないので、ニカラグアの事態を解決しなさい、と命令されました。神様が訪ねてこられる人間が、どうして総裁しかいないのでしょうか。

 先進国を代表するという米国には2億4000万という国民と、数限りなく多くの教役者(注:宗教活動に携わる人)がいるのですが、彼らを訪ねていくことができず、文鮮明総裁を訪ねてこられた神様が、どれほど哀れであられるか、推し量ることができるはずです。しかしながら、神様は強い引力の愛を訪ねていくことができるので、昼夜、世界のために心配する総裁を訪ねてこられたのです。その時、総裁が「ワシントン・タイムズ」を前面に立てて助ける仕事を展開しなかったならば、南米は思想的に既に廃虚になっていたことでしょう。

真の愛の主体者になろう

 親愛なる女性指導者の皆様! 人類の念願である東西南北統一はこの時代の神様の願いでもあります。北朝鮮と韓国を、東と西を統一させ、神様が安息することができる基盤を、皆さんの家庭と、私たちの教会と国に築くことを天は願っているというのです。

 それでは神様に何をもって侍るのでしょうか。何をもって、これをすべてきれいに洗い流さなければならないでしょうか。何をもって洗い流してこそ、神様がきれいだとおっしゃるのかというのです。ほかでもなく、自分の父と母を愛する以上、夫、妻を愛する以上、子供を愛する以上の真の愛を中心として、祭物的な祭壇を積もうというその立場から、初めて、理想的な東西南北統一が出てくるのです。理想的東西文化の統合が起きれば、分離した地上世界と天上世界の理想的統一が起こるのです。地獄と天国の解放圏が開かれるのです。それで、真の愛の鍵が必要なのです。

 私の心と体の愛による統一は家庭的な愛の統一と、常に互いに通じることができるのです。家庭が和合した愛の夫婦は家族だけでなく、その氏族と国家と世界にも通じることができます。愛し合う夫婦が一つになれば、誰がそしり、踏みにじることができるでしょうか。和合した家庭、和合した民族、和合した政府、和合した世界、和合した天と地、和合した真なる人間愛と、神様が一体となった、そのような世界が、真の愛のユートピアではないでしょうか。

 すべての植物が、太陽の光を生命の要素として吸収するのと同じように、人間には愛が生命の要素となるのです。私たちの願いは永遠に真の愛と共に、慕いながら生きることのできる地上天国や、天上天国が建設されることです。

 しかし、この世の中にはすべてのものの主人格として、登場することができる驚くべき人生の価値と、その特権的な権限をもった真の愛の主体者、あるいは対象者が、果たしてどれくらい存在するでしょうか。


韓鶴子総裁講演集」より