韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

世界と東西南北統一は真の愛で⑥

 真なる愛と心情の因縁をもった人は統一圏に同参できる特権があります。

 女性指導者の皆さん、全く字を知らない女性でも、博士と結婚して、愛の因縁を結ぶならば、一日にして博士夫人になるでしょう。このように、共に生きようという情の因縁をたくさんもった人は今日、統一圏に堂々と参席することができる特権があるのです。

 神様御自身がそのようなお方であるために、一つとなることができる生活内容をもてば、同参することができる資格が自動的に賦与されるのです。

 それでは南北統一はどこから、何をもってするのでしょうか。力で屈服させるならば、相手側の力がもっと大きくなるとき、また闘いが起こるようになります。その方式では統一を成し遂げることができません。たとえ、以南の地で暮らしていても、北朝鮮で暮らす彼らと、真心から共に暮らしたいという心、一つにならなければならないという心があってこそ、統一の道が開かれます。

 北朝鮮を思いながら、胸が詰まり、哀れに暮らす私たちの同胞のために涙を流し、あなた方の困難と共に私は生きている、解放の一日を準備して、あなた方の前に現れることであろうと誓いつつ、統一のための真の愛の実践運動がここに起こるならば、統一の日は遠くありません。

 その最初の段階として、郷土と、どのように生きるのかを考えてみなければなりません。自分の父母と共に生きたいと思わず、郷土と共に生きたくないという人が国を愛するというのは偽りです。国と共に生きてこそ、世界と共に生きるようになっています。そして、世界と共に生きてこそ、神様と生きるようになっています。ゆえに、郷土を愛し、その地域社会を愛してこそ、愛国も可能なのです。

 特に政治をする指導者たちが、国民と共に、真心から共に生きようという心がないときにはそのような政治家は流れ去ってしまうのです。どんなに優れていても、水の泡のように流れ去ってしまうのです。

 引き裂かれた東と西が、南と北が、そのまま一つとなることはできません。愛国同志たちが闘争するその過程では夜寝ることもせず、時間を超越して、困難な環境を克服することができる心の決意と実践が必要なのです。

 「本当に、共に生きたい。死んでも共に死に、生きても共に生きたい」という、そのような心を互いがもつようになるときに、東西南北統一運動が始まるのです。

 東西南北統一を成し遂げれば、民主世界と共産世界の統一も、ここから起こるのです。ですから、日本問題を心配する場合は世界を代表した立場に立って、60億人類を代表し、30億のアジア人を代表し、民族の将来、世界の将来を見通さなくてはなりません。

 そして、「私はあなた方と共に、本当に共に生きる運動を展開するだろう」という誓いをしなければなりません。それが聖人の道理に通じれば、聖人に似るのであり、聖子の忠節をもって、神様に対して実践すれば、「神様の相続者」「み旨の後継者」となるということを、私は生涯を通して確認したので、きょう、皆さんにこのようなみ言を伝えているのです。


韓鶴子総裁講演集」より