韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

平和の根源は神様⑧

 キリスト教を見ても、現実世界に焦点を合わせて生きなさいという教えはありません。この世でよく食べて幸せに暮らすために、利己主義的な生活を送ってもかまわないとは教えないのです。

 必ず心の世界における平和を強調するのです。

 「天国はあなたの心の中にある」と説いているのが、その良い例です。ここでいう天国論は、この世的な豊饒と権力を意味するものではありません。仏教でいう「天上天下唯我独尊」も同じ脈絡で理解することができるのです。宗教によってその方法は異なり得るでしょうが、一様に人間に希望をかけて自らを省察しながら、心が体を押さえて生きることができる道に導いてきたのが、宗教の使命でした。

 このように神様は6000年間という長い歳月の間、宗教を通した人類救済の摂理を展開してこられましたが、どの宗教指導者や聖人賢哲も、どのようにすれば私たちが心と体の葛藤を克服し、永遠の統一と平和を成就することができるかを、はっきりと教えることができなかったのです。

 どうしたら、心を中心として体を完全に征服することができるかを、教えることができませんでした。平和の基準を見いだすことのできるところ、父母が永遠に一つとなり、夫婦が永遠に一つとなり、兄弟が永遠に一つとなり、父母と子女が永遠に一つとなり、一族が永遠に一つになり得る心と体の統一点を提示できなかったのです。

 しかし、今や時が来ました。天が待つことは終わりました。今日、私たちが生きているこの時代こそは、人類が歴史的に迎えた終末の中の最後の終末期です。

 天はもうこれ以上、人類救済の摂理を延長することも、延期することもできなくなりました。天と地がこれほどまでに待ち焦がれ、望んできた人類の真の父母が、今、この地上に顕現して、すべての責任を1人で負い、復帰摂理を成功裏に遂行しているからです。
混沌と放蕩によってもつれたこの世界に、本然の真の愛の秩序を立てているのです。

 皆さん、「信じる者には福がある」と言います。この天の真理を伝えている文総裁夫婦こそが、正にその真の父母なのです。

 今、人類に平和を約束することができる思想体系は、文総裁が説く真の父母思想しかありません。共産主義も民主主義も共に失敗しました。残ったのはただ「ために生きる哲学」、すなわち永遠の生命をつくり出すことができるのは、真の愛を基盤にした「天父主義」だけです。

 神様の対象である自分が、神様より高くなれる価値をもったと称賛できる自分自身を発見することだけです。ここにおいてのみ、永遠の平和世界、すなわち永遠に生きるべき地上・天上天国が連結されるのです。

 私たち夫婦は、人類の真の父母たる資格をもって、既に全霊界を統一しました。四大宗教の教祖であるイエス、釈迦、孔子マホメットはもちろん、彼らの第1弟子級の120人ずつからメッセージを受けています。霊界で開催されたセミナーを通して、私たち夫婦の教えである「原理」と「統一思想」を学んだのちに送った彼らのメッセージは、一様に希望的であり、真の父母に対する感謝の言葉に満ちています。

 さらには、マルクスレーニンをはじめとして、霊界に行っている世界的な共産主義者たちも、真の父母の命令に従って「原理セミナー」を修了し、悔い改めと痛恨の涙でつづったメッセージを送ってきています。

 今、彼らの希望は、ただ一つです。それは地上の信徒や信奉者たちが、一日も早く、真の父母である文総裁の教えを受け入れ、永遠の生命を準備しなさいとのメッセージです。

韓鶴子総裁講演集」より