韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

平和の根源は神様⑦

 神様は、本来私たちの始祖であるアダムとエバを中心として、この地に真の平和の世界を定着させようとなさったのです。彼らがもし堕落しないで、神様のみ旨どおりに成長して人格完成をなしていたならば、神様の祝福とともに、彼らは真の家庭を築いて罪悪と苦痛のない理想天国をつくり出したことでしょう。

 その世界が正に永遠の平和世界になったのであり、人類は、子々孫々神様の直系の子女として、神様と直接交流することはもちろん、先に霊界に行った先祖とも自由自在に往来しながら交流して、幸福な人生を享受したのです。罪を犯そうとしても犯すことができない絶対善主権の世界になったのです。

 そのような世界で、どうして心と体の鐚藤を想像することができ、家庭の不和を心配することができますか。数千年間、天と人類を弄んで蹂躙してきた悪魔、サタンが出現するようなことはあり得ないのです。

 このように、最初のボタンをかけ違えた人類歴史ですが、天は私たちをお捨てになりませんでした。失ってしまった子女を取り戻す復帰摂理に、六千年間心血を注いでこられたのです。ただの1度も、御自身の人間創造を後悔したり、サタンの翻弄の前に挫折したりすることなく、ただ一途に、真の愛と許しの心情で復帰摂理を展開してこられたのです。
 今日皆さんが、貴いみ言を通して、このように神様に対してより深く学び、知るようになったということは、偶然のことではありません。この場まで皆さんを導いてきた天と先祖に対して、感謝する心をもたなければなりません。

 今、私たちの最優先課題は、心身の一体化を通じて私たち自身の人格完成を成し、サタンの支配下で四分五裂した家庭を収拾して、真なる家庭を探し立てることです。

 上は1代目の位置にいる祖父母を天のように侍り、2代目の父母の前に絶対服従しながら、3代目の立場に立った子女たちは、絶対夫婦を成して、子女を罪なく純粋に養育し、一つの家庭において3代家庭圏を立てるようになれば、天はその家庭と永遠に共にいるようになります。

 皆さんの家庭は、神と人が一体化した境地において、人類に永遠の平和と幸福をもたらす揺籃となることでしょう。皆さん、本然の人間は心と体が神様の真の愛に感応しながら、一体を成して生きるようになっています。

 しかし、今日この地上の多くの人々は、心とは何であるかを知らないまま生きています。心自体が、神様の愛を中心として安息するための、自分の人格形成の基盤だということを知らずに生きているというのです。この心の中には、神様も迎え入れることのできる余裕があります。どのような人でも正しい心をもつようになれば、万民を一度に平和の王宮に移したく思うのです。私たちの心と体が闘わないで真なる統一の起源を成すことができる可能性をもっているのは、人間が神様に似た子女であるからです。

 絶対者、神様は、自体内に矛盾や葛藤があり得ません。神様は男性性相と女性性相の中和的存在でありながらも、男性格主体としていらっしゃるお方です。人間が心と体の二重構造から成っているのと比較することができます。

 神様は、自体内に、絶対的でかつ完全な統一を成して存在されています。したがって、そのような万有の大王であられる神様に似て子女として創造された人間も、心と体の完全統一を成すことができるというのは、論理的にも可能な説明です。

 ところが人間は、堕落によって心と体が調和統一の基準を失ってしまい、鐚藤と矛盾の泥沼で苦しみながら生きてきました。堕落した人類を救出しようとする神様の愛は、歴史的に多くの宗教の出現として現れました。

 悪の勢力がはびこる世の中で、心が体を100%支配する生活を営むということは、ほとんど不可能なことです。したがって、神様は歴史的にその時、その時ごとに、時代と文化、そして地域的な環境と条件を勘案して、必要適切な宗教を許されたのです。そして、人間は宗教の教えに従って、心を中心とした人生の道をこつこつと開拓してきました。現実世界に執着せず、永遠の世界に希望をおいて生きる道を学んできました。


韓鶴子総裁講演集」より