韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

世界と東西南北統一は真の愛で③

 怨讐関係である国家を自分の祖国以上に愛することができる基盤と伝統を成さない限り、地上に天国は顕現できません。このような歴史的な伝統の樹立は神様の真の愛の中でのみ可能なのです。

 それで総裁は米国連邦政府より屈辱を受けて罪なく法廷に立ったときにも、米国の未来を心配し、保守正論紙「ワシントン・タイムズ」を発行し、放送局を設立させるなど、むしろ米国のために、あらゆる努力をしたのです。

 近来では共産主義の没落以降、ロシアと中国の未来を心配し、数十種類にも及ぶ各種の教材を出版し、青少年を中心とした倫理教育に、多くの支援をしています。

 皆さん! 日本帝国の支配下反日地下運動をしていた総裁にとって、日本民族は怨讐でした。民族的にはもちろんのこと、個人的にも怨讐でした。しかし、日本が敗戦したのち、総裁は日本人を愛しました。地下独立運動をしたといって引っ張っていき、むごい拷問をした日本の警察官たちは総裁が一言言えば、みな処刑される運命だったのですが、反対に、追われている彼らを安全に送ってあげたのです。

 今日、日本の多くの若者たちがなぜ、文鮮明総裁に永遠なる命を懸けて忠誠を尽くしているのか分かりますか。因果の法則に従って、報いなければならない原則があるためです。それは国家を超越し、神様の心情的なみ旨に従って、世界に向かって真の愛を植えたからです。国家的な怨讐を愛して生きる道に導く心情的な基盤を植えたので、自分たちも知らずに天命に従っているのです。

 米国もやはり、総裁を敵対視していた国家です。しかし総裁は道徳的に塗炭の苦しみに陥った米国を救うため、父母、兄弟をあとにして、祖国を振り返ることなく、カイン世界を救うために、総裁に属しているすべてのものを捨てました。

 また、既成教会が統一教会(現世界平和家庭連合)をどれほど憎んだことでしょうか。しかし、怨讐のように闘ってはいけません。お互いに、愛で和合しなければならないのです。二つが和合して、大韓民国を天のみ旨の前に立て、北朝鮮を消化しなければなりません。解放直後に、既成教会と統一教会が一つとなっていたならば、すべてのことが解決されていたことでしょう。

 しかし、そのようにならなかったので、私たちが行く道の前において、個人的、家庭的、氏族的、民族的、国家的な怨讐と対峙するようになり、それでも闘わないという条件を立てるために、無限なる犠牲を払いながら、受難の道を克服してきたのです。


韓鶴子総裁講演集」より