韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

真の家庭と私②

 では、この根をどのように清算するのでしょうか。サタンが愛の根をどこに下ろしたかといえば体、すなわち肉身に根を下ろしたのです。もし堕落しなかったなら、心と体が一つになるのは自然の道理です。堕落することによって、天に対する良心のプラスと、これに反対する体のプラスが相いれずにいるために、ここから闘争の歴史が始まったという事実を、私たちははっきり認識しなければなりません。

 神様は、こうして善悪を分立する歴史を通して転換せざるを得ないのです。神様は公的なので、全体のために生きる道を取りながら、愛と平和の目的に向かいます。その反面、サタンは私的立場を取って、全面的に善の側を破壊しようとする立場を取り、憎悪と戦争で永遠に人類を天の側に行けないよう、天と地上世界を滅ぼそうとしているのです。

 神様は、サタンの側に回った人類を打つことができないので、人類を取り戻すためには天の側が打たれて奪ってくる作戦を取り、サタンは打って奪われる作戦をせざるを得ません。

 サタンは、私的に憎悪と闘争で、天を滅ぼそうと歴史を通じてなしてきました。天は、反対に公的な立場で、愛と平和で再創造してきたのです。

 末世になれば、サタンが人類を支配してきた立場を天に奪われるようになるので、神がいないという無神論を提示して、人本主義と物本主義、共産主義の出現を助け、天の側の右翼とサタン側の左翼の闘争を、世界的に展開したのです。天の側の勝利によって、第2次大戦以後にキリスト教文化圏の勝利と、平和の世界に転換する大変換時代を迎えるようになるのです。

 今は個人主義の王国時代です。真の愛を中心とした、天の家庭を完全に破壊するフリーセックス時代、父母否定時代であり、夫婦否定時代、子女否定時代です。理想家庭を取り戻す天の側を完全に破壊するホモ、レズビアンの地上地獄時代を、天国に転換するのが再臨のメシヤの使命なのです。

 そうして、メシヤは真の父母として、心と体の統一、夫婦の統一、子女の統一を願うのです。

精神と物質の関係

 全世界的に今、公私にかかわらず、物質が先か精神が先か、無神論か有神論か、観念か実在か、進化論か創造論かということが問題になっています。これをはっきりさせなければなりません。

 例を挙げてみましょう。動物世界を見れば、生まれるとき、目がまず生じるようになります。その目自体は、物質それ自体です。その目が生まれる前に太陽があることを知っていたでしょうか、知らなかったでしょうか。その目の物質自体は知りませんでしたが、太陽を見ることができるように生まれたということは、その物質自体よりも先に、太陽があることを知った立場で生まれたということです。

 その目自体が空気があるということを、その目自体の物質は知りませんでしたが、既に空気の中にはほこりが飛ぶことを知って、目をカバーする睫が準備されているということを知ることができます。また、目自体は知りませんでしたが、既に蒸発させる輻射熱があることを知り、目に涙腺をおいて防備させたのは、生まれる前にそのようなことがあることを知って生まれたのです。

 結論づければ、思惟と存在、精神と物体、観念と実在、有神論と無神論創造論と進化論が論争する問題の解決をみるようになるのです。

 ですから、はっきり神様によって創造されたことを否定することはできません。そうして、本然の神様の創造理想世界に帰って、神様が願う家庭と私と世界をはっきり知らなければならないのです。

 

韓鶴子総裁講演集」より