韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

理想世界の主役となる女性④

宗教は堕落人間の修理工場

 人間は神様の真の愛を中心として、父子一体の関係をもって生まれたので、神様の心と体が真の愛によって自然に統一されているように、私たち人間の心と体も、真の愛によって自然に統一されなければならなかったのです。ところが、サタンの愛と生命と血統を受け継いだ堕落人間は、体はサタン側の、心は神様の側の一線に立って、絶えず闘っているのです。このように今日、「私」を中心とした愛は、心ではなく体と関係があるのです。この体が悪魔の舞踏場になってしまいました。悪魔の錨綱で結ばれた柱のようになってしまったのです。

 心は天を身代わりしてプラスの位置にあるのに、体は別のプラスになり、心をもてあそんでいます。これを御存じであられる神様が、修理工場としてつくられたのが宗教です。それゆえに、宗教は断食や犠牲、奉仕というように、体を打ち、体を心に克服させる教育をするのです。体の欲望を弱化させ、心のままに順応できるように、3年ないし5年以上かけて習慣性を伝授するものが信仰生活です。また休まず祈祷することを強調します。

当面の平和の世界

 神様は、縦的な立場のみにいらっしゃるので、心が通じなければ活動することができないお方なのです。サタンは、あらゆる所で活動しています。360度いつでも活動することができるので、サタンの活動の前には負けるようになっているのです。

 心は、垂直の位置にあるので一つです。垂直は、横的基盤ではないので、横的基盤に出ていくことはできません。そのため、環境に強い体の方に引っ張られやすいので、垂直の場において精誠を尽くし、祈祷し、3、4倍の力を心に受けて、体に対して自由に処理し、3年ないし5年かけて、心のままになせる習慣性を身につけなければなりません。この二つの方法以外に修理する道は、絶対にありません。それを修養する宗教の門を通過せずには、本来の人間の道を見いだすことはできません。

淫乱の国は滅びる

 哲学の道、知識の道、良心の道だけではできないのです。縦的な心と横的な体が一つにならなければなりません。ところで、人間の心と体が神様の理想の前に一つにならないようにさせた堕落の起源は何でしょうか。聖書には「善悪の実」を取って食べたからだとあります。それでは善悪の実を取って食べた時、どこを隠しましたか。本来ならば口や手を隠さなければなりませんでした。ところが、下半身を隠したのです。そして、サタンを中心として結婚をしたのです。これが悪の血統を繁殖する起源となりました。しかし考えてみると、人間において、真の愛と真の生命と真の血統の根源地は、正に愛の器官なのです。堕落によって、この神聖なるものでなければならないはずの愛の器官が、天理を破壊した凶悪な宮殿になってしまいました。

 悪の本拠地になってしまったのです。ここに偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統が植えられてしまったのです。十代の未成熟期に人間始祖アダムとエバが堕落をしました。そのようにして、悪を植えつけたので、歴史的に見れば、人間社会に対する悪の血統がそこから広がっていきました。

 したがって、終末の収穫期になれば、全世界的に青少年たちが、アダム、エバのように愛の倫理を破壊し、退廃的風潮へと流れていくのです。このような現象を見ると、サタンの全権時代が、この地上に到来したということを知らなければなりません。そしてこの時こそ、神様が鉄槌を下す「審判の日」になるのです。歴史的に見れば神様の前に、淫乱の都市、淫乱の国は滅んできました。ソドムとゴモラが硫黄の火で焼かれたのも、ローマが滅んだのも、他の理由で滅んだのではありません。貞節を守り切れず淫乱で滅んでいったのです。


韓鶴子総裁講演集」より