韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

神様のために生涯を捧げた人

 1985年5月11日、アメリカ・ショー神学校の名誉博士号授与式に文鮮明先生の代理で参席されて語られたごあいさつ


 ご来賓の紳士淑女の皆様、スミス博士、ペイジ博士、そしてショー神学校ならびにショー大学の教授の皆様方。

 本日、皆様方が私(韓鶴子女史)の夫、文鮮明師に贈呈してくださった名誉ある表彰に対し、私は夫と家族に代わって心から感謝の意を表したいと思います。

 夫は、ショー大学、ショー神学校、そしてこれらの創立者であるヘンリー・マーチン・タッパー博士の歴史を読み、博士ご自身が生涯を捧げていること、すなわちイエス・キリストのような、神様の愛と人類への奉仕という、2つの特質を博士の生涯の中に見いだして、特に心を動かされました。

 創立記念日には、皆様全員がこの偉大な人物に敬意を表するために、キャンパス中央にあるタッパー博士の墓碑の所に集まり、博士の次のような碑文を読んでいらっしゃると聞いております。

 彼は自身の人生は考えず、すべてをために生きた
 兄弟として人類を神により近く引き上げるために

 タッパー博士は理想のために多くの迫害を受けたにもかかわらず、勇気をもって乗り越え、信念を貫き通しました。夫もまた、理想のゆえに迫害されることの意義を知っており、今日、そのために連邦刑務所(米コネチカット州ダンベリー)に服役中です。夫の全生涯の目的は、すべての人々を神様の方向に引き上げ、病んでいる人類の苦悩を取り除くことにあるのです。

 また夫は、人種間の相互理解と調和のために身を捧げています。20世紀の最も偉大なアメリカの指導者は誰ですかと尋ねられたとき、夫は、それはマーティン・ルーサー・キング牧師であると答えました。

 抑圧された多くの人々が、憎しみに対して憎しみで報いようとした時代に、キング牧師は、「私たちは憎しみの代わりに、愛を返さなければならない」と語りました。キング牧師は何度も何度も収監され、また信じていたもののために人生を捧げました。だからこそ、牧師の言葉は、今もなお私たちを励まし続けています。

 同じように、夫も彼の敵を愛しています。最初から告発人を許してきましたし、アメリカをこれまで以上に愛しています。夫は監獄の中にあって神様に感謝しています。それは、神様が夫を道具として使い、すべての抑圧と不正に対して闘うように、アメリカ国民を鼓舞していらっしゃるからです。

 夫は、国際的な異教間、異人種間の調和へのかかわり合いを、ショー神学校、ショー大学と共有しているといえるでしょう。イエス様が私たちに、神様を中心とした一つの家族として生活し、仕事をし、勉強することを望んだと確信していますので、夫は、人種差別、宗教的頑迷、そしてあらゆる形の不寛容を終焉させるために、人気や名誉のためではなく、ただ正義と神様のみ旨のために、彼の生活と聖職者の職を捧げているのです。

 夫は、偉大な歴史をもつショー神学校、ショー大学が神に祝福され、本当により有望な前途を達成するために用いられるであろうことを信じ、祈っております。夫は、神様を愛し、全人類に役立つために、ショー神学校の偉大な伝統を相続することを希望しています。

 過去においても現在においても、その際立った指導力と勇気を発揮したショー神学校に、神の祝福があり、み国建設の生命ある神様の手足として使われますように。

 どうもありがとうございました。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より