韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

神が臨在される家庭をつくろう-韓鶴子女史

 1981年11月12日、韓国、ロッテ・ホテルで開催される第10回「科学の統一に関する国際会議」に参席するために訪韓した、世界の学者の夫人たちを招請した晩餐会の席上で語られた歓迎の辞

世界で最も平和を愛する韓国人

 皆様、東洋にある私どもの国においでくださいまして、心からなる感謝を申し上げます。文鮮明先生と私は、長い間、私どもの故国に皆様をお招きしたいと切望しておりました。10年間にわたり、その考えを温めてまいりました。皆様方に御覧いただきたいものや、してさしあげたいことについて多くを話し合いました。皆様方がおいでくださいましたことは、非常に意義深いことでございますし、私も皆様方すべてに深く感謝申し上げます。

 伝統的に、韓民族は白い衣装をまとうことを好みます。韓民族は、神様を非常に深く愛しておりますため、神様の清さの象徴として自い衣服を着たいのです。また先祖を非常に尊敬しておりますし、平和を愛好する民族です。

 何百回も他の国々は我が国を侵略してまいりましたが、私どもはいつもそれを乗り越えてきました。そして、5000年の歴史において、韓国は、1度たりとも他国を侵略したことがありません。このため我が国は、「静かなる朝の国」として知られております。

 韓国動乱(1950~53年)の折には、信じられないほどの惨事を被りました。しかしながら、神様は本当に私どもを助けてくださいました。世界16カ国の青年が、援助に来てくださったのです。その時には、韓国の全国民が国連軍と一緒に固く団結しました。その団結によって、共産主義から自由を守ることができたのです。

 1970年代から、韓国民は一生懸命働いてまいりました。今日韓国は、世界で最も経済成長の速い国の一つとして認められています。この成長ゆえに、1988年度のオリンピック主催地として韓国ソウルが選ばれました。この世界的行事の主催国に私どもが当たりますことを有り難く思っております。

偉人たちの妻の内助

 偉大な人物の背後には、いつも夫人がいると申します。この意味におきまして、私は心から皆様方を尊敬いたしております。皆様方は、人類に貢献するために多くのものを創造なさった御主人を援助してこられたからです。

 私(韓鶴子女史)も、夫である文鮮明先生の素晴らしき援助者たらんと心掛けております。しかしながら、御存じのように、先生の理想と目標が非常に高いため、困難なことではあります。どれほど私が夫を助けるため、良き働きをしているであろうかと考えることがあります。私は一度も採点表を受け取ったことがありませんから、もし皆様が先生に尋ねる機会がございましたら、聞いて、その返事を私に知らせていただきたいと思います。

 いずれにしましても、私は12人の愛すべき子供をもうけましたから、先生が少なくとも1個は私にメダルを下さるであろうと希望しております。

 韓国の歴史におきましては、非常に尊敬されてきた、多くの素晴らしい女性がおります。その婦人たちは、家族に栄誉を捧げました。韓国が他国から侵略された時には、多くの婦人が、その夫の戦いを助けるために命を捧げました。

歴史の中における妻の役割

 今日、世界情勢は暗くなりつつあります。多くの家庭が崩壊していっております。これを目の当たりにして、私の心は痛みます。婦人は愛を捧げて、犠牲精神を発揮しなければならないと思います。どの家庭にも、神様が臨在なさるようになれば、父母と子女は、神様の愛と希望を分かつようになるでしょう。家庭が社会の柱石となっていくことによって、私たちの国と世界は非常に美しく、神様の愛で満たされるようになるでしょう。一なる神の下で、私たちはみな一つの家族となることでしょう。

 今日は、精神と力のすべてを傾けて、子孫のためにより良き世界を建設することを目指して、皆様方は御主人と共にここにいらしてくださいました。

 皆様方一人一人と、よりお近づきになれたらと私は願っております。皆様方が帰国なさいましたあとも、愛と友情を分かち合いたいと切望いたしております。

 私どもの国での皆様方のひと時が、生涯の心楽しい思い出となりますよう、心から祈るものでございます。

 まことにありがとうございました。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より