神様の愛が日本と共にありますように
1984年10月10日、ニュ―ヨーク、イースト・ガーデンを訪問した日本食口(メンバー)の父母たちに語られた歓迎のことば
日本を先頭に立てた神様の摂理
私(韓鶴子女史)が皆様に申し上げたいのは、外的な日本ではなく、内的な日本についてです。今、神様の摂理を成していくにおいて、日本を先頭に立てて活動している統一運動の内容を見るとき、日本は神様と近い関係を結んでいると言えます。また日本が真理と愛に基づいて神様のみ旨と一体となっており、神様の心に最も近い国として、常に愛を受けていると言えるのです。
これが日本を外的に世界の中で繁栄させる原因ではないかと思います。
日本の外的な発展は、摂理的な一時代のものです。この時代が過ぎ去れば、またどうなっていくか、誰にも分かりません。これは歴史を見ると、いつも分かります。
ところが、皆様が神様の前に感謝しなければならないことは、皆様の子女たちが神様の前に、父母と一つになって働いているという事実です。特に理念に基づいて因縁をつくったことは、いくら時間がたっても、年を経ても、千年、万年消えることのない、一つの貴重な賜として残されることでしょう。そういう愛の賜を神から頂いたということを、切に感じてくださるようお願いいたします。
この終末の時代に、犠牲的に生き、全世界と宇宙、そして神様の摂理に貢献したという事実は、永遠に消えることがありません。神様からそのような恩賜を受けているという事実を、皆様がこの場を通して感じる旅行になるとすれば、これ以上の光栄はありません。
獄中で世界のために祈られる文先生
皆様がせっかくアメリカに旅行にいらっしゃったのに、文鮮明先生がイースト・ガーデン(米ニューヨーク郊外にある公館)にいらっしゃらなくて、皆様を直接、歓迎できないことを本当に残念に思います。
ところが、皆様、御承知のように文先生は今、歴史的に最も重大な役事をなさっていらっしゃいます。将来、歴史家は、この事件、すなわち文先生が今なさっていることこそ、神様の前に永遠に尽きることのない偉大な功績と実績を収めるための、最も偉大な瞬間であったことを、必ず証明するでしょう。
今、皆様を歓迎しながら、うれしい中にも、文先生がいらっしゃらないので、悲しく寂しいところがあります。1人の女性として、その方の妻として、胸の痛む思いをどうすることもできません。
今回の旅行を通して、皆様がこの天宙的な最後の闘いにおいて、必ず最終的な勝利を収めるという決意を固くしてくださることをお願いいたします。文先生の歴史的な闘いの隊列に、皆様自身も参与するのだという考えで、このアメリカ旅行の意義を深く心に刻みながら、日本に帰ってその旨を伝える皆さんとなってくだされば、それ以上願うことはありません。
まだ、いろいろとお話ししたいことはありますが、胸がいっぱいで筋道がつかめず、すべての内容を語ることができません。そういう点を皆様が承知してくださり、理解してくださることをお願いいたします。
壮年期というのは、木に例えるならば、根っこのようなものです。根が深く広く張っていなければ、その木は丈夫に育つことができません。根っこに該当する日本の壮年婦人部が堅固に発展しているということは、将来、その木が本当に大きな木に育つことを意味しているといえます。日本の壮年婦人部が世界の中へ無限に伸びていくことは、日本の未来にとって希望的なことです。
皆様の今回のアメリカ旅行が、神と皆様の間に深い愛をはぐくみ、永遠の命を得られる機会になることを心から願うものです。アメリカを旅行する間、神様の愛と祝福が皆様と共にありますよう心からお祈りいたします。ありがとうございました。
「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より