韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

夫は神様と人類のために生きる人

 1984年9月2日、アメリカ・ワシントンDCのマリオット・ホテルで開催された第13回「科学の統一に関する国際会議」開会式でのあいさつのことば


 大会議長、著名なる学者の皆様、そして紳士淑女の皆様。私(韓鶴子女史)は皆様がこの第13回「科学の統一に関する国際会議」(ICUS)に御参席くださいましたことを心から感謝申し上げます。年に1度のこの会議が、ますます重要かつ盛大なものとなっておりますのも、皆様方の参加と勤勉な努力の賜であると思います。

 私の夫は、この場に来ることができませんので、私に、皆様が今回の会議に参加してくださったことに対する心からの感謝を伝えてほしい、と申しております。皆様がここにいらっしゃるということは、この会議の重大性と卓越性を証明するものでしょう。それはまた、この会議が学界や、世界全体にとって重要なものとなっていることを示しております。

 私にとりまして、きょうはめったにない機会ですので、この場をお借りいたしまして、夫であるレバレンド・ムーン(文鮮明先生)の仕事やビジョンについて、少し証させていただきたいと思います。

 夫は自分のために生きているのではありません。神と人類のために生きています。にもかかわらず夫は今、連邦刑務所(米コネチカット州ダンベリー)に収監されております。なぜレバレンド・ムーンが入獄という道を行かなければならないのか、不思議に思われる方もいらっしゃることでしょう。

 私はただ皆様方に、夫は神の戦士として生涯多くの非難と迫害を受け続けてきたことだけを申し上げておきたいと思います。

 1971年に夫は神の召命を受けて、キリスト教の復興と、アメリカの建国精神の復興運動を指導するために、アメリカにまいりました。夫は私に、自分が迫害を受けるだろうと、さらには入獄されることさえあるだろうと申しておりました。それにもかかわらず、アメリカが神より与えられた使命を全うするか否かということに、世界全体の運命がかけられていたので、夫は神から与えられた使命を果たすために、アメリカに行かなければならないと申しておりました。

 この12年間、夫はアメリカと世界のために、汗と涙を振り絞り、自分の心情と魂の限りを尽くしてまいりました。そして極めて重大なこの時期に、収監問題を中心として、全米において宗教の自由のための決起大会が開かれたことを、神に感謝いたします。アメリカの精神的覚醒がついに始まっております。キリスト教が一つになっていることも事実です。この成果のすべては、夫にとって大変貴重なものであり、このために夫は自分の生涯を喜んで捧げております。

 様々な宗派、人種、国家の宗教指導者たちが、夫と連帯し、宗教の自由を支持しようとしております。このような支持が表明されるのを見て、私は大変うれしく思いますし、夫は自分が1人でないことを感じております。

 夫は刑務所の中で、アメリカが神に祝福されるようにと毎日、祈っております。自分が宗教の自由のための闘いを指導するという、特別の使命を与えられていることを神に感謝しております。私は、レバレンド・ムーンの妻であること、彼の子供たちの母であること、そして彼のビジョンを固く信ずる者であることを誇りに思っております。

 私の夫や家族、そして私たちの運動にとって苦難のこの時に、皆様が示してくださった神様の愛が日本と共にありますように共鳴、愛、支持に対して、とりわけ皆様の祈りに、心から感謝申し上げます。私の夫も皆様方に感謝しております。

 ICUSは夫にとって、いつも特別なものでした。それは地上に神の国を築いていくことを主題として扱ったプロジェクトの、注目すべき一つのひな型なのです。世界の至る所から、あらゆる学問分野の学者の皆様が一堂に会して、他のいかなる組織もなし得ない方法で、世界の問題を扱い、解決していく可能性をもっているのです。

 私の最大の願いと祈りは、皆様方がICUSのビジョンと仕事を支持し、学界に求められている極めて重大な責任を、積極的に果たしていくための道を探求し続けていただきたいということです。もし皆様方がそうされるなら、夫にとってそれ以上の喜びはないでしょう。

 夫が毎年、恒例として行っている創始者のあいさつを、長男の孝進にさせたいと思います。息子が父親のメッセージを伝えることを許していただければ大変有り難いと思います。

 神が皆様と皆様の家族を、そして皆様の仕事を祝福されますように。ありがとうございました。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より