韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

神様のために生きてきた生涯に対する応答

 1984年11月15日、アルゼンチンのラプラタ・カトリック大学が国連本部内で文鮮明先生に名誉博士号を授与した。以下は、この授与式において文先生の代理として学位を受けられた真のお母様(韓鶴子女史)のごあいさつ


 文牧師の妻として、私は、私の子女たちと全世界の統一教会(現世界平和家庭連合)のメンバーと共に、難しい状況にいる私の夫を理解して、栄誉なる学位を授与してくださろうとする貴大学の勇気ある姿勢に対して、敬意を表したいと思います。皆様方の勇気ある決断に大きな感動を受けました。これに対して、この場で私の深い感謝の意をどのようにお伝えしたらいいのか、言葉で表すことができません。

 私の夫は現在、コネチカット州ダンベリー刑務所に収監されております。夫は自分の自由よりも神様をより愛するゆえに、刑務所の生活を送っています。自分の安逸を願うよりも人類をもっと愛するゆえに、刑務所にいるのです。個人の名声よりも原理原則を固守する人であるゆえに、そして現世のために生きるより歴史のために生きる人であるゆえに、そこに行くことになったのです。

 私たちが今までの歴史を調べてみると、神様に従う人たちや原理原則に従う人たちは、たびたび受難の道を歩んだという事実を知ることができます。私の夫は、その伝統に従っているのです。ラプラタ・カトリック大学におかれましては、文牧師の生涯の価値とそのビジョン、彼が成し遂げた業績を認められ、そのため学位を授与してくださるのだと思います。夫が刑務所にいるために、きょう、このような栄えある場に参席できないのはとても心苦しいことでありますが、しかし、収監中に学位が授与されることは、一層歴史的な意味があると思われます。

 私はきょう、ダンベリー刑務所で夫と共に過ごしてから、ここにまいりました。そこを発つ時、夫は私に「私のなしていることに対して深く理解してくださったことに、心からの感謝の意を伝えてほしい」と申しました。貴大学が示してくださった行為は、夫が本当に私心をもたず、自分自身のためよりも人類のために働いているという事実を全世界に証明するものとなります。ひいては、この栄光は、夫の受難が決して無駄ではないことを立証し、世界の人々が、神様と人類のために生涯を捧げる夫に感謝を表したことになるのです。

 私の夫である文牧師は、皆様の偉大な国、アルゼンチンを訪問したことがございます。夫は、アルゼンチンの国民と国家の前に広がっている無限なる未来を見てきたと申しました。貴大学は南北アメリカ大陸において最も立派な大学の中の一つであり、ローマ・カトリックの2000年史の伝統をもつ大教育機関です。皆様の基準、特に神様のみ前に真正なる自由を死守しようとされる皆様の姿勢は、文牧師の心を動かしました。そのためにラプラタ大学と、このような特別な因縁を結ぶことになったことに対して、大変うれしく思っております。

 文牧師と私は、近い将来に貴大学を訪問することを待ち望んでおります。

 神の祝福がラプラタ大学と共にありますようお祈りいたします。どうもありがとうございました。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より