韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

日本の使命(2)-韓鶴子女史が東京教会で語られたみ言


天国創建への希望担う二世

 先ほど小山田さんも、二世の祝福について話しましたが、本当に私たちの未来には力強いものを感じます。今まで私たちが歩んできた歴史、荒野40年路程において、カナン定着時代を前にして、今が最も準備にいそしむ時ではないでしょうか。これまで、子女教育においても、おろそかにするしかなかったし、様々な不備な点がありましたけれども、今度二世36家庭を祝福しながら、彼らの思想を見るときに、どれほど涙ぐましく、立派で、感謝すべきであったか知れません。今まで祝福の先輩家庭は韓国に多いのですが、36家庭をはじめとして、124家庭まで、その家庭ごとのギャップは言い表せないほどに大きかったと思います。

 今回の祝福によって完全に一つになることができました。また感心なことは、二世たちの思想が正しい道に向かっていっているし、行こうとしているのを見ることができたことです。その多くのカップルたちの話を全部することはできませんが、特に目立つことは、新婦側の態度が、私が見るには大変心温まるものがありました。

 皆さんはよく知っておられると思いますが、36家庭は、主に女性が年上なのです。成熟期を前にしたその年齢においては特に、女性の方が男性より、考えたり判断することは早いでしょう? 新郎たちは幼いのですが、幼いばかりではなく、ある家庭は新郎の現実があまりにも貧しいのです。生活環境は部屋が一つしかない、姑に侍らなければならない、そのような立場にいるにもかかわらず、また新婦側の父母が自分の娘が心配でいろいろ躊躇したり憂慮したりするのに、その娘はかえって母親を安心させ、「私は大丈夫です」と言っていで立つのを見ました。本当に美しい情景が多くありました。

 このような、美しい話がたくさんあります。それによって一世たちが二世たちの前に、恥ずかしく思うことはもちろんであって、悔い改める心で二世と一世がなお一層一つになったのです。昔、出エジプトしたイスラエル民族は、荒野において一世がすべて倒れ、二世がカナンに向かって入っていきました。しかし私たちの時代における一世は、二世の前に完全に一つとなった立場から、自分たちがより一層、新しい世界へ向かうその日まで、二世の肥やしとなって、粉骨砕身、熱心にみ旨のために頑張っていこう、というような美しい情景を見ることができました。

 今年(1986年)の目標は何ですか。「天国創建」でしょう。天国創建において、これから私たちが行く方向がどれほど力強く頼もしいか、二世を祝福するこの過程を通して、神様の前に感謝いたしました。

忠孝烈を尽くして最善の働きを

 ここに来るとき、お父様(文鮮明先生)にお伺いしました。「私は日本に事情があって行かなければなりませんが、日本の食口たちに何かお話しなさりたいことはないでしょうか」とお尋ねしたら、「みんなもよく知っているように、私たちは1988年度まで、目標を定めてやっているだろう。最善を尽くして働く道こそが、私たちの生きる道である」とおっしゃいました。

 これまで侍って生活してきましたが、今は世間的に見ても、年齢的に見ても、無理されてはいけない年でいらっしゃるでしょう。それなのに若い人に劣らず、前線で常に考え計画されて、自ら未来において計画された仕事を求めていかれました。韓国にいらっしゃる間も、少しも家で休む間がないのです。常に御自分は、あの世に行かれるその日まで、いつもこのようなテンポで忙しく追われるように生きる、そのような生活になるとおっしゃいます。自らそのように実践され、生活されるその姿の前に、ついていくのが本当に忙しいのです。

 皆さんは、お父様がこの世にいらっしゃらない時のことを考えたことがありますか。今、アメリカで働いている教区長たちがこのような話をします。「イースト・ガーデンに行ってみると、父母様がおられず、子女様たちが多くいらっしゃるが、あまりにも寂しそうに見える」と。皆さんも同じ心であると思います。

 皆さんにお願いしたいことがあるとするなら、最善を尽くして、歴史始まって以来、空前絶後ともいえる父母様に、地上で久しく侍り得る皆さんになってくださることです。そういう面で、特に日本エバ国の使命として、父母様に侍ることにおいて忠・孝・烈を尽くし、そのように先頭に立ってくださいますことを心からお願いしつつ、あいさつに代えさせていただきたいと思います。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より