韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

女性にゆだねられた世界の平和①

世界平和女性連合創立大会晩餐会」でのスピーチ
1992年9月23日、東京、ホテル・フォーシーズンズ

 尊敬する来賓の皆様、「アジア平和女性連合」の皆様、そして紳士、淑女の皆様。このたび開催される「世界平和女性連合」の7大都市講演会を前にした、きょうの意義深い記念晩餐会が、このような盛況を博しましたことを、深く感謝する次第です。

新しい女性の時代が開幕

 私(韓鶴子女史)は1991年の9月17日にも、ここ東京において、「アジア平和女性連合」の主催する全国大会で、基調講演をさせていただきました。そして、その後1年の間に、日本だけでなく、国際的にも大変な反響を得て、「女性連合」は目覚ましい発展をみることができました。

 90年の11月20日には、大韓民国のソウルで、「アジア平和女性連合」の第1回大会が、1万5000人以上の韓国の女性代表により、大盛況のうちに開催されました。

 そして今年の4月10日には、世界72カ国から集まった平和を渇望する15万人を超える女性代表が、ソウルオリンピック・メインスタジアムをあふれんばかりに埋め尽くす中で、世界の女性運動史上例のない、最大の女性大会が開かれ、「世界平和女性連合」が結成されたのです。

 その間、この会がこのように驚くべき成長を果たすために、献身的な苦労と努力を惜しまれなかった関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。

 私は国際大会ののちにも、韓国内81カ所の主要都市を巡回し、「理想世界の主役となる女性」という主題で講演を続けました。行く先々で、雲霞のごとくに集まった延べ100万人を超える韓国の女性たちから熱狂的な歓迎を受け、大変な好評を頂きました。

 私はこの熱狂の中で、私たち女性には、未来の世界の平和のために寄与する無限の可能性と潜在力があることを実感することができました。これらの大会は、21世紀までわずか8年を残すこの時において、戦争と暴力と搾取と破壊に染まった、男性を中心とした力本位の時代が過ぎ去り、今や愛と許し、和合と協力によって人類を導いていく、女性たちの新しい時代が開幕していることを覚醒させる、重要な契機となりました。

 この大会を通じて、私は「女性本然の役割を自覚し、平和と幸福と自由の礎を据えよう」と力説いたしました。すなわち、神様の真の愛が定着することのできる真の家庭を築くことだけが、真の平和な国、平和な世界を建設する近道であると強調したのです。

真の愛による国際合同祝福結婚式

 8月25日、大韓民国ソウルオリンピックのメインスタジアムで行われた3万双(3万組)の国際合同祝福結婚式は、理想家庭を通じて世界平和が実現できることを見せる、最も実証的な行事でした。第1回「世界文化体育大典」の行事の一環として行われたこの日の国際合同祝福結婚式は、一言で言って、地上に平和の門を開け放つ歴史的な宣布だったのです。そして神様の愛を中心に、世界は一つの家庭、そして人類は一家族であることを万民の前に誇らしく示す、一つの巨大な愛のパノラマだったのです。

 この日、私の夫である文鮮明総裁と私は、真の父母として、世界131カ国から参加した6万余名の善男善女たちに、永遠の愛の祝福を授けました。ひすい色の青い空と輝く太陽のもとで繰り広げられたこの愛の一大祭典で、彼ら新郎新婦は一斉に、神様の愛を中心として真の家庭と真の平和の世界を成し遂げることを、神様と真の父母と全人類の前に宣誓しました。

 この日、神様の真の愛を中心に結ばれた約束は、永遠で、絶対的なものです。条件的あるいは制約的ということは、決してあり得ないことでした。なぜならば、限りなく与えても、より一層与えようとする真の愛の中の出会いは、お互いが離れようとしても離れられない、永遠の因縁として残るものだからです。それゆえ彼らには、今日の社会でよく見掛ける性道徳の紊乱や離婚のようなことは、考えることすらできなくなるのです。

 神様の真の愛を中心として出会う彼らには、国籍や人種、言語、風習などが障害になることはありません。すべての障害を溶かしてしまう神様の真の愛の中で、彼らは共通の真の愛の言語を発見し、神様の真の愛の広場で出会うようになるのです。

 こうした超国家的、超人種的、超宗教的な次元における出会いは、彼らをして世界のためを思い、世界を抱くことのできる、未来の世界人に成長させてくれるのです。彼らが世界の至る所で「ため」に生き、犠牲に生きる真の愛の根を下ろすときに、この地上からは憎悪と闘争の哲学が消え去り、戦争と殺戮の惨劇が終わりを告げることでしょう。

 永遠に、お互いに、ひたすら「ため」に生き、愛し合う真の理想家庭と、平和な世界が実現されるでしょう。神様の愛を中心として共に夫婦になって以来、彼らの家庭は一つの血筋となった因縁から、両国の国民と文化と伝統を誰よりも愛し、大切にするようになるのです。最小限、北東アジアの平和は、彼らによって永久に保証されたようなものです。

韓鶴子総裁講演集」より