韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

原理を知って真の子女となろう

1967年8月3日、東京教会

神のみ旨を相続しよう

 皆さん、心から神様が信じてすべてを任せることができ、神のみ旨を相続することのできる子女となってくださるようお願いいたします。この世の学問を修めるということは、何事にも実力を向上させることではありますが、それがすなわち人格を築き上げることにはなりません。

 私たちの世界では、何といっても神の心情を体得することのできる皆さんにならなければならないと思います。それで、今回修練会もありましたし、お父様(文鮮明先生)が帰られたあとでも、どうか皆さんがもっと原理(統一原理)の実力をつけてくださるようお願いいたします。原理を通してのみ、お父様の心情と通じることができるのですから、この点を留意され、原理の実力向上に全力を尽くしてください。

 ふと思い出される孝進の話を少しばかりいたしましょう。お父様が第1次世界巡回路程に発たれた後のことです。孝進は、お父様を寝言で捜すだけでなく、一日中、お父様の姿を絵で描くのでした。平素は非常に情熱的で活動的な変化に富んだ性格であり、じっとしていることができないのですが、お父様の世界巡回の期間中には、熱心にお父様の顔ばかりを絵で描くのでした。お父様の姿を変化させながら数枚描きました。一日中、それをし続けながらも、飽きないようでした。

 事実、孝進は1歳で、まだ2歳にもならないのに、一日中、飽きずに絵を描き続けていました。それが2日、3日を過ぎて、お父様が帰ってこられるまで、1年近くの間、お父様を描くこと、お母様(韓鶴子女史)を描くことをずっと繰り返して、飽きないようでした。「真理の追求には飽きがこない」という言葉を確認する期間でした。彼が思慕している方の顔を熱心に描きながら、飽きない彼の姿を見るとき、いろいろと考えさせられました。

 孝進はまた、おもちゃをたくさん並べて、おもしろそうに遊ぶことも一日中、繰り返します。私はその子供の姿を通して、お父様に再び出会うようになり、新たに認識する時間をもったりしました。

意志と執念の先生

 皆さんは崔元福先生のお話を通して、釣りをしたり狩りに行かれる先生(文鮮明先生)については御存じだと思います。先生が釣りをされるたびごとに、私はいつも考えさせられます。

 先生は世の中のどんな人よりも、本当に忙しいお方でいらっしゃいます。御自分が常におっしゃるように、摂理を成就するためにいろいろな用事や複雑な計画を考え、推進しておられます。それにもかかわらず、釣りをされる時には、釣り以外には何も考えないかのようであり、世の中にそれしかおもしろいことがないかのように、真剣に釣りに専念されるのです。ある時は池で大きな魚を御覧になって、必ず釣らなければならないとおっしゃりながら、40日間もずっと、その場所で釣りをされるお方でいらっしゃいます。

 そのような先生を考えるたびに、歴史始まって以来、先生ほど意志と執念の強い方はいないだろうと思ったりします。皆さんも天のお父様をしのび、思慕しながら、そのお方の姿に自分も似て、完成した人間になるその瞬間まで、真理を体得し、自らが真理の根源となってくださることをお願いいたします。

 韓国のことわざに、「枝の多い木には風のやむ日がない」という言葉があります。枝が多い木は特に風に揺られます。それは何を意味するかと申しますと、子供をたくさんもっている父母は、枝が多い木に風のやむ日がないように、子供に対する心配事が多いということです。子供をたくさんもっている親は、彼らみんなを育て、教育させるため、いろいろと心配事が多いということです。

 先生は、御自分の私生活は全く顧みられません。本当に忘れてしまったような生活をされます。しかし世界、人類に対しては、最後の1人までも自分の懐の中にかき抱き、神の前に正しく立てなければならないという信念をもって、孝子、孝女として新生させることに心血を注いでいらっしゃいます。特に食口の皆さんの身辺に対しては、常に考え、心配されない日がありません。

神と一体であられる先生

 私はいつも先生に申し訳ないと思っているのですが、寝床に入って早朝に目を覚ますと、もう既に、いつ目覚められたのか、先生は熱心に祈祷をしていらっしゃるのです。風が吹いても、雨が降っても、夜も昼も、あなた方、統一教会(現世界平和家庭連合)の子女のために祈祷をしていらっしゃいます。また、み旨を成就するために深い瞑想にふけっていらっしゃる先生の姿を見る時、私は本当に神様が愛さざるを得ないお方であると思います。

 どうか皆さんが原理で武装し、そして天の心情を通して、主人と僕の関係ではなく、父と息子の関係として結ばれた心情世界で生きていくことができるよう願います。苦労する時、常にお父様の姿を考えてください。お父様が皆さんの背後で最も心配してくださり、皆さんのために祈祷してくださっています。皆さんを思って必死に協助しておられるお父様がいらっしゃることを心強く思って、いかなる苦難が押し寄せても、その逆境を忍耐し、真理と愛を地の果てまで伝えられる子女になってくださることをお願いいたします。

 お父様の真の愛を受けた真の子女となる道は、何よりもお父様の心情を感じ、お父様の心情を理解し、そして、お父様の心情を自分の心情にすることです。皆さんの前に立った私は、言葉が通じなくて、多少不便を感じますが、それ以外のことは決して不便を感じません。

 そしてアメリカや日本はみな、神様を中心としたお父様の国を成就する中心国家であるということ以外に、ほかの意味は考えられません。過去を振り返ってみると、私たちの先祖は同じ先祖であり、同じ兄弟姉妹として召されてきたのですから、地の果てまで、神様を中心にして世界は一家族であるという理念を地上に実現するその瞬間まで、闘っていかなければならないと思います。

 私たちにおいては、原理は本当に貴重なものです。日本を発つ前に申し上げたいことは、皆さんが原理で武装して、本当に神様が願い、信じ得る子女となっていただきたいということです。原理で実力を積み、サタンと闘って最後の勝利を得る者となってくださることをお願いいたします。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より