韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

人間の行くべき生涯路程④

家庭を中心として人生が行くべき真の愛の道

 したがって、人生行路は旅のような道ですが、ここで備えるべきことは縦横の愛を体恤していくことです。真の父母の愛、真の夫婦の愛、真の兄弟の愛、真の息子、娘の愛を中心とした家庭を築いたのち、これを横的に拡大し、東西南北に多くの家庭を広げておかなければなりません。

 そして彼らが縦横を連結させることのできる真の家庭の形態を成し、氏族圏、民族圏、国家圏、世界圏でもって神様と連結されるようになるとき、真の愛で連結されたその世界を天国というのです。夫婦が愛するということは、神様を植えることです。本来父母は、本然の神様の立場を代表し、ここで夫と妻は、互いに他の一方の神様になります。そして息子、娘は、また一つの小さな神様です。神様は真の愛の本体であられるので、真の愛と連結されればみな同じ体になります。父母は神様の身代わりの生きている神様であり、夫婦も神様を身代わりし、子女も神様を身代わりするのです。このように、3代が真の愛を中心として神様の立場を身代わりするのです。

 それゆえに、父母も、夫婦も、そして子女も真の愛を必要とするのです。このように、真の愛を中心に成された家庭組織が天国の基盤です。そのような基盤を成さずには、天国は実現しません。これが公式です。家庭とは、すべての宇宙の現実世界の中心です。今日、人々は、自分の家庭が国と世界と宇宙を代表した家庭であることを知らずにいます。中心としての家庭であるということを知らずにいるのです。ですから家庭を破綻させることは、国と、世界と、宇宙に対する反抗になります。

 家庭完成は宇宙完成の基礎になるので、家庭で愛するように宇宙を愛すれば、どこでも無事通過です。この場合、神様は、宇宙全体の父母として愛の複合的な中心の立場にいらっしゃいます。真の愛を中心として男性と女性が一つになり、理想的な夫婦となり、家庭を築けば、彼らは、神様を身代わりする立場に立つようになり、宇宙のすべてに連結されます。そうなる時、神様のすべてが自分のものになるのです。どれほど幸福な立場でしょうか。ですから私たちは、万物を征服したい気持ちになるのです。

 男性と女性が合わさって家庭と社会と国家、そして世界を築くがゆえに、男女が中心になって築いた家庭は、氏族のモデルにならなければならず、氏族は、国家のモデルにならなければならないのです。私たちの家庭が行くべき道とは、理想的な家庭と氏族と国を復帰していくことです。

 したがって、理想的な国が出てくるためには理想的な家庭がなくてはなりません。3時代の人生において絶対必要なものは真の愛尊敬する御来場の皆様! 真の愛が偉大な理由は、真の愛で神様の対象になることができるし、神様も自分自身になることができるからです。聖書にも「神様が自分の中にあり、イエスが自分の中にある」という内容があります。父が息子の中に、孫がおじいさんの中に、おじいさんが孫の中にあるという言葉は、ここから生じた言葉だと考えます。

 おばあさん、おじいさんは、孫を中心として情を結ばなければなりません。それでこそ、愛の垂直線が始まるのです。また孫は、おばあさん、おじいさんと一つになるべきです。おじいさん、おばあさんは神様と同じ立場であるので、神様のように侍らなければなりません。そうでなければ縦的な愛の軸を探すことができません。これを立てたのちに、横が生じるのです。横的なものは四方に連結されますが、縦的なものはただ一つの方向です。横的なものは東西南北、360度に動くことができますが、縦的なものは一つの点で動くことができず、分離することもできないのです。

 ですから愛を中心として、まず体と心を一つにしなければなりません。そして神様を中心とした縦的な世界である霊界を愛することができなければなりません。そして未来に中心国家が現れれば、その国を中心として全世界の人類を愛さなければなりません。したがって真の愛を中心として犠牲、奉仕、献身の道を通じ、霊界と全世界の人類を愛する生活を送れば、人間は自動的に中心的存在になって二つの世界を主管し、一つの世界をつくることができます。そうすれば、神様もそこに臨在なさるようになるのです。

 全霊界と全宇宙が合わさったものを「天宙」と言いますが、すべての霊界と宇宙は真の愛を中心として、この天宙が一つに統一されることを願います。天宙を統一することができるのも、全体の家庭を理想化させて一つにすることができるのも真の愛です。それで今日、人間が地上に暮らしても、永遠の生活をする霊界に入っても、絶対に必要なものは真の愛しかないという結論が出てきます。

 真の愛は、人間や霊界だけでなく、すべてが好むものです。ですから真の愛をもった人を動物も植物も好んで、彼を主人として迎えようとし、いかなる存在でも真の愛を中心とした人と一つになろうとするのです。被造世界のあらゆる存在は、真の愛をもって生きる男性、女性の前に近づこうとして彼と共に生き、彼により主管されることを理想とするのです。

 したがってこの世の中で一番貴いものとは、真の愛をもった男性と女性、すなわち真の人という結論が出てくるのです。人間には翼がないので、どんな昆虫や鳥よりも遠くに飛び、どんな飛行機よりも速く地球を回るためには、実体の肉身ではできません。どんなに飛んでも、いくらも行くことができないのです。

 人は万物の霊長として、神様と対等な相対的立場にあります。ですから、1秒間に30万キロメートルを走る電気や光よりも、速い作用ができなければなりません。それを可能にするものが霊人体です。今、私がソウルにいても、霊人体はさっとニューヨークに行ってくることができるというのです。稲妻よりも速いのです。このように、思いと共に歩調を合わせて作用できるものが霊人体です。


韓鶴子総裁講演集」より