韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

孝行の道を行った興進(3)

孝行の道

 事故の状況から見ると、興進は事故が起きたその場で亡くなるしかなかったのですが、10日以上も命を延ばしたのは、お父様(文鮮明先生)の祈祷と兄弟たちの切なる祈祷、皆さんの精誠と祝福を一身に受けていたからでした。私にその時一つ希望があったとすれば、お父様が霊界に行くしかない立場であっても、このように生かしておいてくださるのだから、興進を生き返らせる道もあるのではないかという可能性でありましたし、その点において切なく思ったのです。ところが83年12月31日、病院に行ってみると、難しそうな容態だったので、心が破裂しそうに苦しくなりました。そのような中で、「神の日」を越えてくれれば、という思いが切実でした。

 神様はある一人の人を通して、私(韓鶴子女史)にメッセージを伝えてくださいました。神様も興進に対しては気の毒に思われ、「私の心も興進を再び生き返らせたいのだけれども、この後お父様にまた一つの危険が押し寄せることになるなら、私はどうすればよいか。私が興進を連れていくしかないので、直接、興進を訪ねてきたのである」と言われるのです。

 それでその時、私は心を定め、興進に心から感謝の言葉を述べました。彼が生まれる時も、3日間の仮死状態から生き返ったのです。それもアベルの立場で、お父様の身代わりにそういう死の過程を経たのだという証がありました。そして最後に逝く時も父母に最も孝行していったのだと思った時、かえって私の考えが浅かったことを知ったのです。(おえつされる)

 興進が昇華することによって、霊界と地上界がより直接的に父母様と一つになって、摂理を完成するために拍車をかけていける神様の祝福があることを知りました。それによってお父様と兄を再び見いだすことができたというその慰めにより、きのう最後を送るその場において心を安定させることができたのだと思います。

 興進は決して死んだのではありません。皆さんと一つになって活動することでしょう。私は皆さんが興進の過去と、今聞かれた話を通して、より一層忠誠と孝行を天の前に尽くしてくださることを願う心から、しばらくお話しいたしました。ありがとうございました。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より