韓鶴子女史み言アーカイブ

韓鶴子女史が語られた至宝のメッセージ

「新しい主」の死 -洪順愛大母様の証(4)

 家に帰ってきても、20日余りいては、また行ったりしました。家に一番長く留まった時が1カ月ほどでした。そのように常に鉄山に出入りしながら、恩恵を受けました。しばらくたった後に、初めて新しい主が「今日、私たちキリスト教信徒たちは、イエス様がなぜ亡くなられたのかを知りません。本来、イエス様は亡くなってはならない方だったのですが、私たち人間が殺したのです。言い換えれば、殺害したのです」と語られました。それを聞くと心の中で、「ああ、イエス様はそのようにして亡くなられたのか」と思いました。続けて新しい主は、「ですから皆さんは、イエス様を殺した殺人罪を悔い改めなければなりません」と言われるのでした。

 その後、その問題について祈祷したのですが、どれほど胸を痛めたか知れません。亡くなってはならないイエス様を私たちが殺したのですから、この罪を自白しなければならないのですが、どのようにすべてを自白すればよいのか分かりませんでした。その次には、「人間は善悪の実を食べて堕落したのではなく、淫乱によって堕落した」と話してくださいました。それでまた、その問題についても、ずっと祈祷しました。

 そのハルモニは、1度にすべては教えてくださいませんでした。1年に1度、あるいは1カ月に1度ずつ、その人の受け入れられる程度に合わせて語ってくださったのです。しばらく過ぎたのちのある日、ハルモニが私を呼んで、「順愛、一つ尋ねるが、イエス様がなぜ婚約したヨセフとマリヤの間に来られたのか、知っているか」と言われるのでした。私が「よく分かりません」と答えると、「この題目をもって祈祷しなさい。祈れば、天が教えてくださる」と言われました。それでその題目をもって祈祷しましたが、いくら祈っても分かりませんでした。

 そこで、その問題はさておいて、根本問題である人間が堕落した淫乱罪、イエス様を殺した殺人罪だけについて祈祷しました。そうして8年間、鉄山に出入りしているうちに、新しい主が亡くなられました。 

 これは全く思いもよらないことでした。前途が真っ暗になりました。これから私たちは誰を信じていったらいいのかと考えると、胸が苦しくなりました。行く道が全くふさがれたのです。

 その時に信じていた信徒たちは、とても純粋でした。そのハルモニを中心として、エデンの園を復帰するものと思っていたのです。今、静かに考えると、その時信じていた人たちは、それほど無知な人たちでもありませんでした。ところが、それほどまでに一筋に信じてきた方が世を去ったのですから、どうなるでしょうか。人間の堕落は淫乱罪であるということや、死んではならないイエス様を殺したということなど、いろいろな真理を教えてくださった方が世を去ったので、行く道が全く閉ざされてしまったのです。


「真の母(韓鶴子女史)のまなざし」より